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介護度が上がるのは良いこと?
永吉OT ブログ 9月分


朝夕めっきり涼しく、過ごしやすくなりましたが、皆さんお変わりないでしょうか?作業療法士の永吉琢也です。
今回のブログでは、要介護度について書きたいと思います。

先日、私の担当するご利用者の奥さんから聞いた話です。
ちなみに、この方は週二回のデイサービスと3ヶ月に一回のショートステイ、他に福祉用具のレンタルを利用されています。(パーキンソン病の患者さんなので、訪問リハについては医療保険での提供となっています)
「この前、市の職員が認定調査に来たんやけど。うちの人、今要介護3なのが4とかになったら、利用料金上がるんかな?」
「介護保険の更新ですね?」
「そう」
「介護度が上がれば、デイサービスとショートステイの料金は、多分いくらか上がると思います。逆に介護度が下がれば料金は少し安くなると思います。詳しい金額はケアマネさんに聞いてください」と答えました。
「介護度下げてくれへんかなぁ(笑)」とのことでした。

今 まで私が色んな方を見てきた中では、「これ以上介護度下げられたら、リハビリ受けられへんようになる」とか、「市の調査員が来る日は、寝たきりのふりする んや」なんてとんでもないことを言う方も見たことがあり、どちらかと言うと、現行のサービス継続のために介護度を下げないでほしいと望む方や、サービス利用の限度額を増やしたいので介護度を上げてほしいと望まれる方が多いと感じます。
普段介護されているご家族が、「私はこんなに介護を頑張ってるのに、この介護度はありえへんわ!」とお怒りになっていたケースも見たことがあります。
前述の方は、この方々とは逆に「介護度を上げてほしくない」ということですね。

さて、ここで皆さんに質問です。
皆さんは介護度が上がるということが、何かしら良いこと、得することだと考えておられませんか?
限度額が増えてサービス利用が増えれば、当然自己負担の額も増えるということに気付いておられますか?
さらに言えば、介護度が上がると、特にデイサービスやショートステイなどの施設系のサービス利用においては自己負担額が高くなるということをご存じでしょうか?

介護度に応じて経済的な負担も増えるなら、単純に「介護度が上がること=喜ぶべきこと」ではありませんよね。
もちろん私は一概に全ての方において、介護度を上げたがる風潮を責めているのではありません。
本当に必要なサービスを受けるために介護度が上がるならば、それは理にかなったことだと思いますし、世の中には進行性の難病のように、徐々に出来ないことが増えて介護度が上がらざるをえない病気もあります。
ただ、介護度が上がれば限度額も上がり、自己負担の額が増えて経済的に苦しくなる場合もあるということを知っておいてもらいたいのです。

本来ならば、身体の状態が改善して介護度が下がるということは、ご本人にとってもご家族にとっても、誰にとっても喜ばしいことのはずです。
理想論なのかもしれませんが、そういうことを皆で純粋に喜べる世の中であってほしいと思います。

作業療法士 永吉 琢也
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