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皆でかなえる、皆で繋がる
『手紙』
こんにちは。理学療法士の門田です。12月になり寒い日が続くようになってくると夏の暑さや秋の過ごしやすさが懐かしく思い出されます。そんな気候の良い季節にいただいた1通のお手紙を紹介させていただきたいと思います。

お手紙は、2年ほど前を最後に私と作業療法士の高橋がリハビリで関わらせていただいたご利用者からのものです。

ご利用者は90代女性、優しく穏やかな性格でありながら、博識で自分のことには厳しく、いつもリハビリには積極的に取り組まれる方でした。当時のお身体の状況は、主に足腰が悪く屋内外問わず歩くことが不自由となっておられたことと、首からくる神経症状や手首の手術後の状態が原因として手のしびれがあることで手を使う動作が不自由となっておられました。その訴えをリハビリで少しでも改善し楽しく満足できる生活が送れることを目標にリハビリに取り組んでおられました。

しかし、ご利用者と私たちとの関わりが途切れてしまったのは突然のことでした。

ある日、ご利用者はお身体の状態が安定されている時期に関東に在住の息子様宅へ慰安目的で短期間訪れることになりました。ご利用者も息子様ご家族も久しぶりに会えることを喜んでおられました。もちろん私たちリハビリ担当者も笑顔で出発を見送りました。

2週間後、残念な連絡がありました。ご利用者が息子様宅で転倒しお怪我をされたとの連絡です。私たちは大変心配しましたが、関東の病院でリハビリを頑張るとのご利用者のお気持ちとご家族もご利用者が心配なので今後は同居して支えていきたいということで関東の息子様宅に移住されることになりました。

その後、私たちはご利用者のお身体の状況を気にかけながらも、リハビリを頑張っている姿を想像し願うことしかできませんでした。今年8月頃に大阪に在住の娘様より私に電話がかかってきました。

ご利用のことで何かあったのかな、と少し不安な気持ちの中お電話を受け取ると、電話のあった1週間前にご利用者はお墓参りで大阪に2日間帰省されていたとのお話でした。ご家族の予定が忙しくすぐに関東へお戻りになられたとの事ですが、お身体の状況も回復され、お怪我をされる前と同じぐらいの状態までに戻りお墓参りができたとのことでした。

そしてご利用者が帰省された時に言われた言葉を伝えたいとの事でお電話を下さいました。「大阪でリハビリをしていた時、門田さんと高橋さんの言葉を思い出して関東でも頑張れた。ケアマネジャーやヘルパーさんにも支えられ本当に感謝している。お礼も気持ちも伝えられないまま関東に戻るのが残念。」とのことでした。

私はその言葉を聞いて少し涙が出ました。私たちがリハビリで伝えている言葉の1つ1つがご利用者の心に残りそれが力となっていたことがうれしかったのです。そしてご利用者のお気持ちに応えられることはないかと考え、ご利用者様のご住所をお聞きし、手紙を送ることにしました。

私たちからの手紙の内容は、娘様からお話を聞いたこと、お元気にされているか、ケアマネジャーやヘルパーも含めみんなご利用者を応援していることをお伝えしました。手紙の最後にご利用者は手の状態が悪くお返事の手紙を書くことが困難であることがわかっていたので、気遣いは結構との言葉も書き添えました。
ところが数週間後、ご利用者からお手紙が届きました。


手紙写真_門田さん


届いた手紙とその内容をケアマネジャーにも報告し、ご利用者とのつながりや関わり方の大切さを再確認することができました。

私たち医療・介護職は、在宅においては特に対象者それぞれが生活する環境の中で、それぞれの専門職として必要な役割や関わりが求められます。そしてその関わりの1つ1つが対象者にとっては大切な財産となることも多くあります。私たちは常日頃から1人1人に対してできる支援の内容と目的、そしてその影響をしっかりと考えておかないといけないと感じた出来事でした。

理学療法士 門田淳志
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