皆でかなえる、皆で繋がる
『ちょっとまってみませんか?』
こんにちは。作業療法士の田中孝英です。
私は主に東淀川区、淀川区、西淀川区を主として訪問業務をさせていただいています。訪問場所は、普通のお宅もあれば、老人ホームなどの施設にも訪問しています。

様々な場所で色々な利用者様と関わらせて頂いていますが、私なりに少し気になる場面があるので、その事について少し触れたいと思います。

私たちは、ご利用者様自身が「こうしたいなぁ」と思うことを、できる限りご自身でできるよう関わっています。具体的には、「意地でもトイレに行きたいねん」とか「外に行くにはどうしても階段降りれなあかん」とか、そういった日常生活上困っている事をなるべくご自身で出来るように目標を立てて関わっています。

でも、今できるかどうかの事って、無理して自分でやるとうまくいかなかったり、
下手をすると転倒して怪我をするかもしれません。
失敗してうまく行かず、やる気をなくすかもしれません。

やろうとしている方もそうですし、周りでそれを見ている人も同じだと思います。
そういう気持ちが強まると、どうしても本人も周りの人もストップをかけてしまいます。

だって怪我したら困るもの・・・。
できなさそうで困ってそうだもの・・・。
待ってたらいつまで時間かかるかわからないもの・・・。

そういう気持ちはよくわかります。
私もリハビリテーションというものを知るまではそうでした。

「時間がかかること」、「困ってそうな事」をこちらが全て介助すると、時間もかからず、しようとした本人も煩わしさを感じず良かったと思うかもしれません。
そうやって過ぎてしまう事が日常にたくさんあります。

全部してあげる事って優しいのでしょうか?

ある認知症の方と外をいっしょに歩くということをしました。
最近は寒いです。
寒い時は羽織るものがほしいです。

そんな寒いのならどんな生地の服を着ていこうか?
どの色にしようか?
上だけじゃなく下(ズボン)も変えた方がいいかもしれないなぁ
マフラー、手袋しようかな

「はい、これ着て行き」
ポンっと上着を渡されると上に書いたようなことは考えなくてよくなります。

この服の裏表は?
腕を通すにはどうしたら良い?
ボタン、ファスナーはどこについてる?
ボタンを留めるにはどうしたらよい?
ファスナーの閉め方は?
ちゃんと着ることができている?
座ってきた方が安全にできるかもしれない

本人が着ようとすると、何も言わずササっと着せてくれます。
そうすると前述のようなことは考えなくてよくなります。

ちょっと待ってみませんか?
場面場面で、意識的・無意識的に自分で考えて選ぶ事だけでもたくさんあります。
危険を避けるアドバイスや介助は必要です。

できる、できないも大事ですが、どこまでだったらできるのでしょう。
どうしたらできるのでしょう

介助するほうも色々事情はあります。
時間があるときで良いので、待つ時間を持ってみてください。


作業療法士 田中

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